日本最北端の地「択捉島」をご案内

北海道

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択捉島(えとろふとう)は、北海道千島列島南部に位置する同列島内で面積が最大の島です。この火山島は複数の活火山を抱えており、ロシアによる実効支配が続いている北方領土の一部です。 以下は択捉島に関する詳細情報です。

地理と位置:

  • 択捉島は太平洋オホーツク海にあり、座標は北緯45度13分30秒、東経147度52分30秒です。
  • 面積は約3,186.64平方キロメートルで、長さは約214キロメートルに及ぶ細長い島です。日本では、本土4島を除いて面積最大の島です。
  • 択捉島は国後島とは国後水道を隔てて位置しており、得撫島へと連なっています。
    択捉島 Googleearth
  • 人口と中心集落:
    • 2023年現在の人口は6,916人で、中心集落は紗那村(クリリスク)です。
    • 択捉島最北端のカモイワッカ岬(北緯45度33分28秒、東経148度45分14秒)は、日本政府が領有権を主張する領域内で最北端の地です。
  • 歴史と領有権問題:
    • 第二次世界大戦末期に日ソ中立条約を一方的に破棄したソ連軍により武力占領され、現在はロシア連邦の実効支配下にあります。
    • 日本政府は択捉島を含む北方領土の返還を求めており、領有権問題が続いています。

択捉島は美しい自然景観を有しており、北方領土に初上陸する際には訪れてみる価値があります。


千島列島とは

千島列島(またはクリル列島)は、北海道本島の東に広がる列島であり、ロシアのカムチャツカ半島の南にある千島海峡まで続いています。この列島は20以上の島々から構成されており、火山が多く、冬の寒さは厳しいです。周辺の海域は魚類が豊富です。

千島列島は日本とロシアの間で領土問題が存在しています。具体的には、以下の4つの島々が「北方領土」または「北方四島」と呼ばれています。

  1. 択捉島
  2. 国後島
  3. 色丹島
  4. 歯舞群島

これらの島々は現在ロシア連邦が実効支配しており、日本国政府は「4島は日本の領土であり、日本に返還されるべき」と主張しています。領土問題は両国の立場によって解釈が異なり、継続的な議論が続いています。


北方領土問題の歴史

北方領土問題は、日本とロシアの間で続いている領土紛争です。これは日本の領土をめぐる重大な課題であり、歴史的な経緯が複雑に絡んでいます。

以下に、北方領土問題の歴史的経緯を要約します。

  1. 日魯通好条約(1855年)
    • 日本はロシアより先に北方領土を発見・調査し、四島の実効支配を確立しました。
    • 1855年の日魯通好条約で、択捉島とウルップ島の間の国境を確認しました。
  1. 日魯通好条約(1855年)
    • 日本はロシアより先に北方領土を発見・調査し、四島の実効支配を確立しました。
    • 1855年の日魯通好条約で、択捉島とウルップ島の間の国境を確認しました。
  2. 樺太千島交換条約(1875年)
    • 日本はロシアに対して千島列島(18島)を譲り受け、代わりに樺太を放棄しました。
  3. ポーツマス条約(1905年)
    • 日露戦争後、日本はロシアから樺太の一部を獲得しました。
  4. 第二次世界大戦と領土問題の発生
    • 1941年の大西洋憲章と1943年のカイロ宣言において、領土不拡大の原則が確認されました。
    • しかし、ソ連は1945年に北方四島を占領しました。
  5. サンフランシスコ平和条約(1951年)
    • 日本は樺太と千島列島の権利を放棄しましたが、北方四島は含まれていません。

北方領土問題は、日本国民の悲願として、ロシアとの平和条約締結を目指して継続的に取り組まれています。

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